コミュニケーションの基本(11)「対応力を広げる」

コミュニケーションの基本(11)「対応力を広げる」

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対応力を広げる

「目の前で起こる出来事への対応の引き出しを増やす」

とでも言ったら少しわかりやすいカモ。対応力を広げるためには?というお題でお話するんですけどね。そして、この「対応力を広げる」というのは、結果として「心の器」を大きくし、「問題解決力」を上げることにもなるんですよね。

わりかし最初の方でも、途中でも話してはいるんですけどね。他者のことはいいから自分に集中する、人を変えるのではなく自分が変わる、その辺と同じ類です。

自己投資の類はものすごく重要なので、内容を少しずつ変えて、この文章全体に3回も出しました(笑)。まあ、それくらい大事なこと、と認識していただければですね。

で、対応力を広げる、対応の引き出しを増やす、その方法は?

というのは、そんなに難しいことではなくてですね、

「とにかくたくさんの情報を入れる」

だけ(笑)。それにプラスして「その情報を自分の言葉で表現する」ことをすると、さらに効果はアップします。

情報を入れる、というのがどういうことか、というとですね…この絵を見てもらいたいんですけどね。

(出典:Wikimedia Commons)

なんの絵に見えますかね?ワリカシ有名な絵なので、答えを知っている方もいらっしゃるとおもうんですけどね。

私は「7つの習慣」という本でこの絵を知りました。その時は文章を読んで「パラダイムシフトか~、なるほど~」なんて考えていたんですけどね、もう少しシンプルに考えていきます。

この絵は、

「ご高齢の女性の横顔」

「若い女性の斜め後ろ姿」

のどちらかに見えると思います。ひとつの絵に2つの見方があるワケです。

ご高齢の女性にしか見えない、という方は「若い女性の斜め後ろ姿」という情報が入ってきて、「そんな見え方もあるのね」、と新しい気づきがあるんですよね。要は情報が増えて、見え方も増える、という感じ。別の言い方をすると「解」が増える。

これは「絵」ですけど、全てのモノゴトに言えることです。一つ同じモノゴトでも、人それぞれで受け取り方が違うんですよ。見え方が違う。解答の出方も違う。

なので、「見え方」がたくさんあった方が、色々な対応ができる。そんな感じに考えております。

例えば、ですけどね。認知症。

「物忘れをする病気でしょ」という認識。
「物忘れが中心にあって、目の前に起こる出来事の情報と過去をうまくつなげることができず、常に不安を抱えている」という認識。

後者の考えがあれば、認知症の方に叱責する等の好ましくない対応はしないと思います。常に不安な心の中、そこに追い打ちをかける。人としてどうでしょう。

でもそれを知らなければ?

何でもそうですね。

目の前の「問題」に対して、どうすれば有効なのか。「考え方・価値観・知識・経験」をたくさん取り入れて、選択肢を増やす。それが対応力の差に。

家族・職場だけの環境に身を置いていると、自分の「考え方や価値観」というのは、そこで関わる人達からの影響を受けます。知識なんかもそうですね。経験も。

そうするとですね、段々と固定化してくると言いますか、対応力に必要な「考え方・価値観・知識・経験」というのが固まってきます。

ということで、対応と解の選択肢を増やすには、普段の生活からは得られない知識や経験を積み上げていく、これがカギ。うまくつながったかな(;’∀’)。

それが自己投資(^^)

例えば「本」ですけどね。これはワリカシ「人生で成功」している人が書いているものがほとんど。その人の「考え方・価値観・知識・経験」が詰まっているワケです。

「読書は一番手軽でコスパの高い自己投資」と言われています(確か(笑))。

例えば「資格」ですけどね。これは「学者の知識と研究の成果を体系化しているもの」と言うことができます。多分(笑)。長年の勉強と研究によって得られたものを学問にして、その学問に精通している人に資格を与える。

私はそんなイメージをしていますけどね。

本と資格を例に挙げましたけどね、これらは「他者の人生」が凝縮されたものになるワケです。自分でtry&errorを繰り返しても、人生を通してそんなに多くのことを経験、成果を上げることはできないと思います。

なので、イメージとしては、

「他者が時間をかけて得てきたものを、自分の頭の中に取り込んでいく」

というのが自己投資。

まあ、ちょっと違うかもしれないんですけどね。私はこんな感じでイメージしているんですよね。

そしてそんな「他者の人生(考え方・価値観・知識・経験)」を取り込んでいくと、「対応」と「解」の選択肢もどんどん増えていく。その上で自身が経験を積んでいくと、さらに倍。

このページに書いていることは、私が15年の介護の仕事を通して至った結論ですので、これも他者の人生になりますね。

そういった「他者の人生を知る」というのは、自分自身の課題でも大いに役立ちますし、また、他者から相談された時に、適切な「対応」「解」を提供できれば、信頼度を上げることもできます。

そして、人は「違い」に対して心を悩ませることが多いんですが、日頃から「色々な考え・価値観・知識・経験」に触れていると、「違い」も当たり前と思えるようになってきます。

「心の器が広がる」というところ。

まあ、自己投資というのは何にでも好影響を与えるものなんですよ。メンタルヘルスにも、メンタルヘルスの中心であるコミュニケーションにも、また収入にもかかわってきますしね。

ただ、注意しないといけないのは、「ひけらかさない」こと。

これ、私が陥ったことなんですけどね(笑)。本とかを読むと、イチイチ披露したくなるんですよ(笑)。私だけかな(笑)。

今はないけど。まあこの文章全体で何回か出てきた「承認欲求」ですね。

自分はこんなことを知っている、というのを認めて欲しい(笑)。そんな欲求にかられる時があるんです、わりと初期段階は。

ちなみに、色々と勉強して、正しい言動と行動を意識していれば、自分からアピールしなくても、自然と他者評価も変わりますから。

自ら「私はスゴイ」「私はこんなに勉強している」という類をワザワザ言う必要ないと言いますか、逆に行ってしまうと「満たされていない可哀そうな人」という目で見られてしまう可能性(笑)もありますので、要注意。

色々と「自分を認めて、褒めて」アピールをせずに、ただただ自分ができる「正しい言動・行動」を心がける。正しい言動・行動は自己投資で身につける。

まあ、とにかく何にでも相乗効果で好影響を与える自己投資、毎日少しずつでも行う習慣を身につけておくことをお勧めします。すぐに結果は出なくとも、5年10年で大きく変わってきますからね(^^)

ここまでのポイント
  • 理想と現実に差がある時、心が揺れ動く(喜怒哀楽)。
  • メンタルを安定させるために その1「理想を落とす」。
  • 介護の仕事の給料は「低いけど安定している」。これをどう受け止めるか。
  • 「介護の仕事は私生活の場で行われるので、関わる人達のマイルールがぶつかりあう。」人間関係が難しくなるのは当たり前のこと。
  • 「人によって違いがあるのは当たり前、特に私生活の場では当たり前の当たり前。他者に期待しない。」
  • メンタルを安定させるために その2「現実を上げる」
  • 「他者や世間一般は気にしないで自分を見つめる」。自分がしたいことを目指して、1日15分でいいからコツコツ積み上げる。継続できる方法を探す。
  • 「違い」に対して、良し悪しの判断をするのをやめる。そうすると「違い」を受け入れられるようになる。
  • 目の前で起こる出来事の「反応」は自分で選択することができる。状況を一旦飲み込み、冷静に「適切な反応」を選択する。
  • 「問題」を「解決すべき課題」に変換して考えると、頭の中が冷静になる。
  • 「自分と相反する考え方・価値観は、その人から切り取ってしまいましょう」
  • 「悪口・噂話=守秘義務違反」と考える。いくらコミュニケーションをうまく取れているとしても、悪口・噂話をしていると信頼関係は作られない。
  • 「人を変えるのではなく、自分が変わる」というのは無理に自分の考えを変えることではなく、自分が出来ることに集中し、周りへの影響力を変えること。
  • 人は否定されることを嫌がる。無理に内容に共感するのではなく、感情に共感する。そして意見や相談は軽く扱わない。
  • 「人の良いところを見る、褒める」が自然とできるよう、考え方を変えていく。褒められると誰でもウレシイ。でもムリをすると逆に二面性を疑われるので注意。
  • 「他者の関心事を見つける、見抜く。目を輝かせて話をしてもらう。」これが聞き上手。
  • 人間関係の距離感に気を付ける。人によって踏み込まれたくないこと、嫌な対応は変わってくる。
  • 普段の言動・行動は案外見られている。「弱い立場の人に強い人」よりは「誰にでも同じ対応」の方が信頼される。謙虚に自分のことに集中をしていけば、おのずと他者評価も変わっていく。
  • 他者が長い期間を使って得てきたことを、自分の中に取り入れる。読書は一番手軽な自己投資。色々な考え・価値観・知識・経験を吸収し、対応の引き出しを増やす。

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