コミュニケーションの基本(4)「悪口・噂話=守秘義務違反」

コミュニケーションの基本(4)「悪口・噂話=守秘義務違反」

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悪口や噂話などは「守秘義務違反」みたいなものなんですよ

イメージしてもらうことがわかりやすいと思いますので、まずそれを。

「いつも人の悪口や噂話をしている人に、自分の本心を話すことができますか?」

まあ、そんなに難しいことではありません。今、「コミュニケーション」についての話を長々としているワケですけれども(笑)、そもそもこの話の目的は「信頼されて影響を与えられるようなコミュニケーション方法を身につける」というところで展開をしております。

で、この項目以降は、どちらかと言えば「コミュニケーションを円滑にするテクニック」的なことを話していくんですけどね。

せっかく、コミュニケーションをうまく取れるようになったとしても、この悪口・噂話で「信頼される」「影響力を与える」というところが「無」になってしまうのです。その辺が理解できるように話をしていきます。…のつもり(笑)です。

よく「守秘義務」という言葉聞きますよね。私は介護の仕事に携わり、今から行政書士の仕事もしようとしている人間です。非常にプライベートな情報を扱うワケですよね。

当然、介護福祉士・社会福祉士・行政書士等の専門職は「守秘義務」を遵守しなければなりません。

が、その専門職が、相談者から聞いた超プライベートな話を他者にペラペラ話していたらどうでしょう。「この人に相談するのは危険」と判断されてしまう状況です。

専門職として信頼されるためには、相談に来た時の「話の聞き方」、相談内容に対する「提案」等も大事ですけどね、例えそれが好印象を与えたとしても守秘義務を守れていなければ「もうあの人に話すのやめとこ」という結果になると思うのです。

いつも他者のことをベラベラしゃべっている人に、自分の悩みとか困っていること等を話す気にはなれないと思うんですよね。

守秘義務というのは、信頼関係の土台になるワケです。

そして私の頭の中は「悪口・噂話=守秘義務違反」となっています。そう考えると、色々と腑に落ちるんですよね~。私だけかな(;’∀’)。まあいいか。少しでも「なるほど」と思ってくれる人がいればウレシイですけどね。

ひとつ前の項目で「人の嫌なところは切り取って考えて、フラットに接し、自分が正しい行動・言動をしていると、自然と相談されるようになる」という話をしました。

相談される、というのはある程度信頼関係がある状況ですのでね。そこから自分の考えや意見を伝えて、影響力を増やしていく、というのがヤマナオ式コミュニケーションです。

でもせっかく、良し悪しの判断をしないで、感情のコントロールをして、嫌なところは切り取って、コミュニケーションを重ねていっても、そのコミュニケーションの中で「その場にいない人のことをベラベラしゃべる」ということをしていると、相手の心理は「この人に本音を話すのやめとこ」という方向に動きます。

私が体験したことをちょっと挟みます。反面教師といいますか、「自分も気を付けよう」と思った出来事。

その人は組織のトップなんですけどね。組織のトップはまあ、履歴書や日々の相談から職員の「超プライベートなこと」を知っていますよね。

ある日話をしていると、ある職員の「超プライベート」な情報を話してくるのです(;’∀’)。私も聞いていましたけどね、その時思ったことは、「自分のこと、この人に話すのやめとこ」と。普通に会話はしますけど、本心は話さない。そんな心理状態になりました。

まあ、自分の普段の行動・言動から「この人にはしゃべってもいいかな」と思われていたならウレシイことですけどね。でもその時は、そんな超プライベートな情報を共有する立場でもありませんでしたし。

もし、私が噂話好きだったらどうしたんだろ?「超プライベートな話をされた人」の超プライベートな情報は組織にダダモレ…。

案外ですね、人のそういうプライベートな部分を知っていると、話したがる人多いですよね。でも絶対やめた方が良い。信頼をなくします。

「その人」がいないところでは、「その人」の話をしない、というのが基本。

仕事上ではですね、しかるべき人と「今後」について話をするのはしょうがないとして。でも、他には絶対話さない、というのが前提ですよね。

そして「その人」がいないところで、「その人」の悪いところを言う、というのは悪口。それも絶対ダメ。といいつつ、私も昔は言ってましたけど(笑)。

コミュニケーションについて少しずつ理解をしていった時に、やっぱり「悪口はダメ」というのが自然と腑に落ちました。今では「その人がいないところで、その人の話をする」というのは基本しない。

悪口を言わなくても他者とコミュニケーションは取れますしね。案外、そういう悪口とか噂話というのは盛り上がりやすいんですけどね。

でも、例えば大人数がいる中で、そういった類の話をして盛り上がっていたとしても、半分、いや半分以上は心の中で「この人に本心を言うのは危険だ」と思われている、と考えていいでしょうね。言い過ぎかも(笑)。いや、言い過ぎではない…と思う。

ただ、「その人」がいなくても、「良いところ」を話すのはありかな、と思っております。回りまわって届く「良いところのうわさ」というのは、自尊心が非常にくすぐられます。

「あの人、あなたのこと褒めてたよ」と回りまわって言われると、おそらく「あの人」への好感度上がりますよね。

逆にやってはいけないところが「あの人、あなたのこと悪く言ってたよ」と回りまわって伝わってきたら?

信頼度爆下がりですよね(笑)。特に普段はコミュニケーションをよく取っていた人から言われたら、メンタルダメージも多し。

では別の場面。仲が良さそうに話をしている2人がいます。でも、その一方の人が自分に、仲良さそうに話をしているもう一方の人の悪口を言ってきたとします。

どうでしょう、その2面性にちょっと引かないですか?信頼して話をすることができますでしょうか。

「自分も言われるのではないか」

と思うんじゃないかな~、とこれは私の個人的な感想。その場では取り繕いますよ。話は聞きますけど、その人への信頼度は下がります。

でも、案外知らず知らずのうちに、他者のことって話しガチですよね。

今まで話していることは職員同士のことが中心ですけど、これはどの人間関係でも一緒です。例えば施設で働いていて、そこに入居されている方。やっぱり、その方々も同じように考える必要があります。

悪口や噂話という点でいけば、職員同士が固まって、他者に聞こえる声で入居者さんのことを話す。そんなことをしていれば、やっぱり良く思わない人も多くいると思います。

ということで、悪口や噂話は「言わない」を基本にしましょう。今まで話してきた「良し悪しを判断しない」「嫌なところは切り取る」という思考ができれば、自然と悪口といった類は出てこなくなります。これ、私の実体験から。

プラスして、噂話の類、「その人がいないところで、その人のことを話さない」というのを追加してしまいましょう。

信頼を得るには、「守秘義務の順守」が必要です。普段の人間関係でも必要不可欠な原理です。

見ている人もいますよ、自分の言動・行動。他者のことをあまり言わない人は信頼できます。まあ、言っている人でも普通に接しますけどね。大人ですからね(笑)。

その人に対する影響力を持った時は、もちろん修正をしていきます(笑)。

で、悪口や噂話をしている場面で便利な対応は…

「お口チャック」

これ、笑いにもなるし、案外使えます(笑)。

そしてもっと距離が近い人が言い始めたら…

「私にはいいけど、他の人に言ったら信用落とすから、気を付けて」

とやんわり伝える。そして、

「今からどうするか一緒に考えよう」

と未来志向へ。

まあ、色々な対応方法があると思いますが、無理をして対応しなくてもいいと思います。そういった類の話にダンマリでも良い。自分からも言わない。

私の経験上ですけど、言葉が少ない人、他者とコミュニケーションをあまりとらない人でも、他者のことを言わない人は、

「あの人、他人の悪いところとか全然言わないよね」

と、いつの間にか信頼を得ています。短期的には、人の悪いところや噂話というのは、話が盛り上がりやすい?んですけどね、長期的に見ると自分にとってデメリットになる、ということを意識していかないといけませんね。

他者とワイワイワチャワチャ話ができる人をコミュニケーション上手、と見る人もいますけどね。私は「信頼される人」がコミュニケーション上手だと思っております。

なので、無理をして話をしなくても良い。とにかく他者のことをあまり言わない、これが重要なんですよね。

まあ、今までお話したこと(「良し悪し判断」「切り取り理論」)を自然にできるようになれば、ほんと、人のことを言う必要がない、といいますか。言わなくても別にストレス溜まらないといいますか。

それにプラスして「悪口・噂話=守秘義務違反」と考えると、その重要性が認識できるので、 言いたくもなくなるといいますか。問題を課題に変換してしまうことで、前向きな考えになるといいますか。

まあ、そんなところです。「悪口・噂話を言わない」というだけでは、自分を抑え込んでいる状況なんでですね。心の持ち方を変えて、言う必要がない、という状況まで持っていけると、今後の人生大きく変わってくると思いますよ。

といいつつ、私はこの心理になるのが30代後半でしたが(笑)。

今では人間関係が非常にラクになったんですよね。ちょっと思考を変えてみてはどうでしょう。私も思考変化とともに、ストレスのかかり方が大きく変わりましたのでね。

で、そんな人の悪いところを見たり、人の噂を気にするのではなくて、とにかく自分のことに集中する。そんなすると、人のこと気にならなくなりますからね~。

この辺でこの項目を終わりますが、もう一度、「悪口・噂話=守秘義務違反」、そして守秘義務というのは信頼関係の土台と言えるモノ。

どうでしょう、シックリこないですかね?。

と、コミュニケーションの土台と言える「良し悪しの判断をしない」「感情をコントロールする」「悪口・噂話は控える」についてお話しましたが、次は「人を変えるのではなく、自分が変わる」というところを話して、そこからいくつか「コミュニケーション法」というようなところを、私なりの考えで述べていきますね(^^)。

ここまでのポイント
  • 理想と現実に差がある時、心が揺れ動く(喜怒哀楽)。
  • メンタルを安定させるために その1「理想を落とす」。
  • 介護の仕事の給料は「低いけど安定している」。これをどう受け止めるか。
  • 「介護の仕事は私生活の場で行われるので、関わる人達のマイルールがぶつかりあう。」人間関係が難しくなるのは当たり前のこと。
  • 「人によって違いがあるのは当たり前、特に私生活の場では当たり前の当たり前。他者に期待しない。」
  • メンタルを安定させるために その2「現実を上げる」
  • 「他者や世間一般は気にしないで自分を見つめる」。自分がしたいことを目指して、1日15分でいいからコツコツ積み上げる。継続できる方法を探す。
  • 「違い」に対して、良し悪しの判断をするのをやめる。そうすると「違い」を受け入れられるようになる。
  • 目の前で起こる出来事の「反応」は自分で選択することができる。状況を一旦飲み込み、冷静に「適切な反応」を選択する。
  • 「問題」を「解決すべき課題」に変換して考えると、頭の中が冷静になる。
  • 「自分と相反する考え方・価値観は、その人から切り取ってしまいましょう」
  • 「悪口・噂話=守秘義務違反」と考える。いくらコミュニケーションをうまく取れているとしても、悪口・噂話をしていると信頼関係は作られない。

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