コミュニケーションの基本(10)「謙虚さを忘れずに」

コミュニケーションの基本(10)「謙虚さを忘れずに」

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謙虚さを忘れずに、回りまわって自分にプラスになります

これ、私の感覚ですからね。

私、人を見る時に「自分への対応」ではなく、「他の人への対応」をよく観察してしまうクチです(笑)。

よく見ているのは「立場の弱い人」に対する対応。

例えば「店員」
例えば「部下」
例えば「新人」
例えば「高齢者」

反論できない人と言いますか、そういう人に対して高圧的な態度であったり、嘲笑であったり、無視をするであったり。そういう場合にその人の人間性が映し出されると言いますか。人間性の地が出るといいますか。

それがその人の全てではないんですけど、人間性を見てしまうワケです。私はその人に対しても、普通に接しはしますけど(笑)。

あとは集団で個をないがしろにする、いわゆる「いじめ」に該当するような行為をする人。それが一番人間性を疑うかも(笑)。

私への対応がいくら良くても、一歩引いて接するかな…。というか信用はしないですね(笑)。

結論としては、「どこで人間性を見られているかわからない、誰にでも同じ対応を心がける」というところ。

一般的に、と言ったら失礼かもしれませんが(笑)、「弱い立場の人に強い人、集団で個をナイガシロにする人」というのは意見をしにくいわけです。いつ、自分がナイガシロにされるかわかりませんから(笑)。

怖いところは、私のように「あちゃー」「だみだこりゃ」と潜在的に思っている人がいたとしても、何も言ってくれないこと。

私も言いませんもんね、意見を言ったら「今度は自分に対して高圧的、いじめが始まる」なんて心理状態で(笑)。

で、表面上はうまいことやっているフウでも、内心では「この人は信用置けない」と思われてしまう。

本人は他者にマウントをとって優越感に浸っているのかもしれませんが…(笑)。

そういう人に限って、ツワモノにはヘコヘコする率が高い(笑)、のではないか(笑)。

私なんかは「器が小さい」「かっこ悪い」「満たされてないんだろうな」と思うクチ。でも案外、私と同じように思う人は多い…はず(笑)。

知らず知らずのうちに、人の心が離れて行ってしまう。これが「弱い人に強い人理論」(笑)。

もちろん、「自分が好きにやって、それで人の心が離れても別にいいじゃん」と思っていれば、何も変える必要はないと思いますが(笑)。

でも、いつか自分が他者の助けが必要になった時、他者の信用が必要になった時、しっぺ返しを食らうと思うんですよね。

高圧的な態度をしているうちに、マウントをとっているうちに、知らず知らず人の信用を失う、怖いですねぇ。

で、基本的に「弱い立場の人に高圧的な人」や「マウントを取りたい人」、あと「自分が出来る人アピールをする人」というのは、「承認欲求」が非常に高い人だと思うんですよね。というか「承認欲求」が満たされていない人とも言えるか。

「私は正しい」「私はスゴイ」「私は大変なんです」というのを人に見せたいのです。自分を認めて欲しいから。というか、そこに共感が欲しい。

例えばですね、新人や仕事があまりできない人に対して、高圧的にマウントを取る人。「どうだ、私はスゴイだろ」と見せたいワケです。

例えばですね、新人や仕事があまりできない人を見つけ、他者と一緒に嘲笑する人。「どうだ、私はすごいんだ」と優越感に浸り、そして「自分は正しい」ことを認めて欲しいのです。

そんな言ったところで、それを聞いた他者が「あいつはダメな奴だ」とレッテルを貼り、新人や仕事があまりできない人が「仕事しにくい状況」を作り上げ、せっかくの戦力を潰してしまう。最悪、精神的に追い詰められたり、組織を離れたり。

介護の仕事でよくある、「人が定着しない組織」というのは「できない人」を大事に育てていない印象があります。だって、「良い人」ばかり集まるワケではないですからね。色々な人がいます。そういう人を戦力にできるかどうかがカギ。

人手不足が蔓延しているところは、新しく入ってくる人を、大事に育てていないといいますか。やるだけやって、ダメだったらしょうがないですけどね。やっぱり高圧的とかイジメとか、その類はやめた方が良い。

引いては、将来的に介護職が不足するのは目に見えてます。新しくこの業界に来た人は大事にしないといけない、と思う私です。

どうしても「良い人」を基準にして、その基準以下の人を潰してしまう傾向にありますね。その「できない人を潰してしまう組織」というのは、「良い人」も定着しない。だって、嫌ですもん。イジメとかある組織。

せっかく介護業界に来た人も、「こんなの嫌」と離れてしまう。最初の方で話しましたけど、どうやったって介護の仕事の人間関係は難しくなりますからね。それにプラスして高圧的・イジメがあればダブルパンチ。

「職員を潰すのが目的?」と言いたくなることもあります。潰すのが目的なら仕方ないですけど。まあ、このご時世、パワハラで訴えられないようにしないといけないですけどね。ただ、潰す目的で教育を行う組織では働きたくないですけどね(笑)。

ちょっと話がズレてきた…、この辺は「組織運営論」で詳しく。

ちょっと話を戻して、「その目的は何なのか理論」へ。

「店員」「部下」「新人」「高齢者」に対して高圧的になる目的は?マウントを取る目的は?嘲笑する目的は?集団で個を標的にする目的は?

目的で考えると、ほんと意味ないことがわかります。

それって、全部「自分の欲求」を満たすことが目的です。欲求を満たすために他者を恐怖に陥れる、不快な思いをさせる。

私はあんまり好きではないんですよね。まあ、そんな人でも普通に接しはしますけど。いつかは修正できることを信じて。

逆に、「人を育てる」「自分の意見を伝える」ことが目的であれば、高圧的な態度、マウント、嘲笑、なんてかえって逆効果ですよね。まあ、時折「厳しさ」というのも必要ではありますけど。

でも、それは自己欲求を満たすことが目的ではなくて、「他者の間違えを修正する」「成長してもらう」というのが目的ですからね。

私は厳しく指導をする必要がある時は、大体「逃げ道」とでも言いましょうか、「指導対象の人」に影響力を持っている人を見つけ、「ちょっと厳しいこと言うから、後でフォローしておいてね」と伝えておきます。

精神的に追い込むことが目的ではなく、修正するのが目的。その人を引き上げるのが目的。仕事がしにくくなってもイケないしですね。周りみんながね、厳しくしたり、軽く扱ったり、嘲笑したり、そんなしてたら潰れてしまいます。

ご高齢の方や認知機能が低下している人であれば、うつやBPSD(認知症の行動・心理症状)に発展しますしね。

強い人は這いあがっていきますけどね。でもそんな人ばかりではない。

お店にもそうですね。自分が「変えて欲しい」という希望があるから、自分の気持ちを伝える。改善してくれればいいことですからね。場合によっちゃ、クレーマーで片付けられてしまいますし。

もう利用しない、というのであれば静かに立ち去れば良いし。

その行動・言動の目的は何なのか、それを考えていくとモノゴトの「本質」が見えてきます。自分の修正点も分かってくる。目的は?承認欲求を満たすこと?潰すこと?修正すること?引き上げること?働きやすくすること?

そしてその目的は「人として」誇れるもの?

みなさんはどうでしょう。今している言動・行動の目的を考えるクセをつける、破壊的ではなく建設的に考えるクセをつける、「強い組織」を作る場合には非常に重要な考え方なんですよね。

うってかわって「誰にでも謙虚な人」。

立場の強い弱い関わらず、ですね。こういう人、いつの間にか周りから信用されます。実際、この類の人は最終的に周りから大きく信頼されます。私も多くの方と接してきましたが、この説は間違いない。たぶん…(笑)。

この文章全体で何回か言いましたけどね、自然と、
「あの人誰にでも同じ対応よね」
「あの人が人のこと悪く言うのを聞いたことがない」
と言われるんですよね。意見や相談も集まる。

もう一度、

「普段の言動や行動というのは、結構見られています。」

「謙虚さを忘れずに」なんて言葉はよく耳にしますが、私は「自分の信用度を上げるため」に必要だと考えています。表題通り、「自分にとってプラス」になるワケです。

当たり前やないか~、と言われてしまいそうですが(笑)。

でも意識していないと、中々できないことでもあります。ナチュラルにできる人もいると思いますけどね。私は意識するようになってからしばらくして習慣になったクチ。

まだまだ「全員に同じ態度」というワケではないですが、以前と比べればだいぶ変わったクチ(笑)。

結局は、色々な価値観を受け入れられる器がないと成立はしないんですけどね。その他もろもろ、色々な要素の上に立つ「誰にでも謙虚対応」ではあるんですけどね。色々な要素、というのは今まで書いてきたことですね。

まあ、とにかく「弱い人に強い人」よりは「誰にでも同じ対応」の人の方が信頼度は大きくなります。

ひとつ言い忘れましたが、「弱い人に強い人」というのは、承認欲求が強い人なので、間違っても「関係性が薄い」時から修正をしようとしないでくださいね。

その類の人は「否定」されるのを極端に嫌います。だって、承認欲求が強いですから。自分の正しさを認めてほしい、という欲求が強く、間違いを認めたくないからですね。

否定してくる人には壁を作り、コミュニケーションを取れなくなる可能性があります。

自分はスゴイアピールもせず、誰にでも謙虚に、自分ができることに集中して、正しい行動・言動をしていれば、おのずと他者評価は変わってくるものです。

そして「弱い人に強い人」より評価されるようになっちゃいましょう。それから色々修正。

急いで他者評価を欲してしまうと、かえって他者評価を落としてしまいますので、要注意。急がば回れ。

ここまでのポイント
  • 理想と現実に差がある時、心が揺れ動く(喜怒哀楽)。
  • メンタルを安定させるために その1「理想を落とす」。
  • 介護の仕事の給料は「低いけど安定している」。これをどう受け止めるか。
  • 「介護の仕事は私生活の場で行われるので、関わる人達のマイルールがぶつかりあう。」人間関係が難しくなるのは当たり前のこと。
  • 「人によって違いがあるのは当たり前、特に私生活の場では当たり前の当たり前。他者に期待しない。」
  • メンタルを安定させるために その2「現実を上げる」
  • 「他者や世間一般は気にしないで自分を見つめる」。自分がしたいことを目指して、1日15分でいいからコツコツ積み上げる。継続できる方法を探す。
  • 「違い」に対して、良し悪しの判断をするのをやめる。そうすると「違い」を受け入れられるようになる。
  • 目の前で起こる出来事の「反応」は自分で選択することができる。状況を一旦飲み込み、冷静に「適切な反応」を選択する。
  • 「問題」を「解決すべき課題」に変換して考えると、頭の中が冷静になる。
  • 「自分と相反する考え方・価値観は、その人から切り取ってしまいましょう」
  • 「悪口・噂話=守秘義務違反」と考える。いくらコミュニケーションをうまく取れているとしても、悪口・噂話をしていると信頼関係は作られない。
  • 「人を変えるのではなく、自分が変わる」というのは無理に自分の考えを変えることではなく、自分が出来ることに集中し、周りへの影響力を変えること。
  • 人は否定されることを嫌がる。無理に内容に共感するのではなく、感情に共感する。そして意見や相談は軽く扱わない。
  • 「人の良いところを見る、褒める」が自然とできるよう、考え方を変えていく。褒められると誰でもウレシイ。でもムリをすると逆に二面性を疑われるので注意。
  • 「他者の関心事を見つける、見抜く。目を輝かせて話をしてもらう。」これが聞き上手。
  • 人間関係の距離感に気を付ける。人によって踏み込まれたくないこと、嫌な対応は変わってくる。
  • 普段の言動・行動は案外見られている。「弱い立場の人に強い人」よりは「誰にでも同じ対応」の方が信頼される。謙虚に自分のことに集中をしていけば、おのずと他者評価も変わっていく。

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