コミュニケーションの基本(6)「人は否定されるのを嫌がる」

コミュニケーションの基本(6)「人は否定されるのを嫌がる」

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人は「否定」されるのが嫌い、共感を欲する

当たり前やんか~、と言われてしまいそうですが(笑)。

人とのコミュニケーションを円滑にしたい場合、とにかく「否定しない」という姿勢を貫いてみると、案外うまくいきます。

人は否定されることが怖いのです。

「この人には何を言っても否定される」という意識が他者に入ってしまうと、本心を聞けなくなりますからね。

別にムズカシイ話ではないんです。自分の視点で考えてみてください。何か話しかけた時に、「今忙しいから後にして」と冷たい対応をされたり、意見を伝えると「そんなのダメよ」とすぐに否定されたり。

次はどうします?。もう話しかけるの、意見言うのやめとこ。という心理状態になりませんかね。本心を言うのもやめとこ、と。

そうすると取り繕った対応になりますよね。

でですね、結構「自分より立場が弱い人」とか「反論できない人」に対して、そのような「冷たい」「否定的」な態度って出やすいと思うんですよ。私はしないですけど(笑)たぶん(笑)。

それも非常にマイナスになります。他の人は見てますからね。あの人に言ったら冷たく返されそうだな、とか、あの人に意見をしたら否定されそうだな、とか。なんにせよ、心を開けなくなります。またこの辺は別の項目で話しますけどね。

中々ですね、ムズカシイことではあるんですけど、目指すは「誰にでも平等」という対応。というか、「誰に対しても冷たくない・否定しない対応」というものを身につけられると、コミュニケーションの幅が広がっていきます。

愚痴とかね、悪口なんかはですね、対応は難しいんですけどね。以前は「そんな言わない方がいいですよ」とか言ってました、私(笑)。

今は、「考えていることは、わかります」と共感を示す。その後に「どうしたらいいかな~」と前を向く方向に話を持っていきます。一緒になって愚痴や悪口は言わない方がいいですよ。

考えていることは「わかる」、では「今後どうするか」という方向に目を向ける。で、一緒に考える。一緒になって言って欲しいだけかもしれませんけどね。

でも、吐き出して共感してもらえたらね、まあ相手の心も軽くなるんじゃないですかね。協力できることはする、と伝えてね。

愚痴や悪口は、私は好きではないんですけど、それをピシャっと「それダメ」と伝えるか、前述のようなやんわり対応をするか。

その違いは結構大きいのではないかな、というのが私の考え。

自分の考えと反することでも、工夫しだいでは、相手に「否定された」と勘づかれずに前を向いてもらうことができます。修正が必要なことでも、まずは「共感」を入れて、「笑い」を入れて、やんわり修正する方向で(笑)。

私は基本、修正する時も笑いながらが多いかな。もちろん、TPOを考えて真剣にするときもありますが(笑)。

「一緒になって愚痴や悪口を言う」というのではなくて、「共感をして前を向いてもらう」という感じですかね。

どんな話題でもそうです。言っていることに否定をせずに共感をする。これ大事です。

私がよく意識しているのは、「感情」に共感することですね。辛い、イライラ、怒り、嘆き、まあその類の負の感情ですね。話をしている内容ではなくて、感情に共感する。

あとは仕事のやり方とかね、提案とかね、その辺も「否定」からではなくて、「共感」から入るようにする。

仕事でミスをした時には「そうやりたい気持ちもわかるんだけどね」
仕事の提案があった時には「意見をしてくれる気持ちがウレシイね」

とか。その後に修正や判断をする。やっぱりここも「気持ち」に対する共感をクッションにするといいと思うんですよね。

修正は頭ごなしではなく、相手にわかりやすく、納得できるように説明をする。過去の失敗は必要以上に言わない。大事なのはこれから、という言葉を添える。

意見に対しては、なんといっても「真剣」に向き合うことが必要だと思います。いつまで経っても返答がなかったり、忘れられていたり、即座にダメ出しされたり、そんな「軽く」扱われると、次から意見をする気にならなくなっちゃいますからね。

私は、「早め対応」「できないならできない理由」「感謝を伝える」「その場で聞けない場合は、後から必ず聞く時間を作る」というのを意識しています。

やっぱりね、即対応というのが一番かな。もちろん、すぐに判断できないことは、今考え中とかそんなところを逐一報告する。言ってくれたことに「重み」を持たせる。大事にしている感を出す。

大事にしている感を出す、というと打算的に聞こえるか(笑)。まあいいか(笑)。私は打算とかではないので(笑)、意見とか相談に対しては感謝すると言いますか、重く受け止めるといいますか、軽く扱わないといいますか…、重要なことだとホントに思っているんでですね。

逆の立場になってみるとよくわかりますよ。例えば、自分が悩みを抱えていて、他者に相談をしたとします。その他者に、適当に聞き流されたら悲しくなりませんかね。私も経験ありますけどね。まあ、「軽く扱われる」というのは自分の影響力がない結果ではあるんですけどね。

だから、人からの相談や意見というのは大事にする。「今時間ないから」では終わらせない。「今は時間ないけど、後で時間を作るから」と伝える。伝えてもらったことには一生懸命対応する。

この積み重ねで信頼というのが積み重なると思うんですよね。教えられる立場でも一緒。一生懸命教えてもらっていることに感謝する。指導に対して軽い対応をしない。

相手が同僚でも上司でも部下でもご高齢の方でも認知機能が低下している方でも、どんな人間関係でも「軽い扱いをしない」というのは基本ですね。

中々慣れないことかもしれませんが、「内容に共感ではなく、感情に共感する、意見や相談は軽く扱わない」ということを意識してみましょう(^^)

ここまでのポイント
  • 理想と現実に差がある時、心が揺れ動く(喜怒哀楽)。
  • メンタルを安定させるために その1「理想を落とす」。
  • 介護の仕事の給料は「低いけど安定している」。これをどう受け止めるか。
  • 「介護の仕事は私生活の場で行われるので、関わる人達のマイルールがぶつかりあう。」人間関係が難しくなるのは当たり前のこと。
  • 「人によって違いがあるのは当たり前、特に私生活の場では当たり前の当たり前。他者に期待しない。」
  • メンタルを安定させるために その2「現実を上げる」
  • 「他者や世間一般は気にしないで自分を見つめる」。自分がしたいことを目指して、1日15分でいいからコツコツ積み上げる。継続できる方法を探す。
  • 「違い」に対して、良し悪しの判断をするのをやめる。そうすると「違い」を受け入れられるようになる。
  • 目の前で起こる出来事の「反応」は自分で選択することができる。状況を一旦飲み込み、冷静に「適切な反応」を選択する。
  • 「問題」を「解決すべき課題」に変換して考えると、頭の中が冷静になる。
  • 「自分と相反する考え方・価値観は、その人から切り取ってしまいましょう」
  • 「悪口・噂話=守秘義務違反」と考える。いくらコミュニケーションをうまく取れているとしても、悪口・噂話をしていると信頼関係は作られない。
  • 「人を変えるのではなく、自分が変わる」というのは無理に自分の考えを変えることではなく、自分が出来ることに集中し、周りへの影響力を変えること。
  • 人は否定されることを嫌がる。無理に内容に共感するのではなく、感情に共感する。そして意見や相談は軽く扱わない。

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